超実践的!社会人向け資格取得の手引きについて
勉強法
先にも少々触れました様に、資格取得を目指す上で一番避けたいことは「挫折」ということになります。そのため、勉強法としては多少効率は悪くなったとしても無理をしないでやり続けることができる方法を見つけて行かなければなりません。
早朝や深夜の時間帯を勉強に充てることも、限度を超えると翌日の業務に影響が出てくるようでは長続きさせることができません。かと言って、ウィークデーは勉強せず、週末の休暇だけという方法では先週学習したことを忘れてしまい、全く前に進めなくなってしまうでしょう。
それではどういう方法が一番おすめかというと、毎日小刻みになってもよいので自分の学習時間を決めます。それは短時間、30分でも、1時間でも構いません。自分が無理をせずにできそうな時間を決めるのです。
いざ実行が始まったら、決めた時間よりも長くすることは構わないのですが、どんなに疲れている時でも、予定が入った時でも、絶対に規定以下となる日を作らないようにします。そして、1週間のうち一日だけは「がんばった自分へのご褒美」の日を設けるのです。この日は勉強は休みにして、勉強時間を設けることにより削ってしまった自分の一番楽しみにしていることをやるのです。
こうすると、その日を家族サービスに充てることもできますし、自分も欲求不満を解消しながら、無理をし過ぎないで精神的な安定を保ちながら勉強を持続することができるものです。
記憶術
資格取得に関しての勉強では特に記憶すべき事項が多いと思います。記憶術に関してはそれぞれの人に合った様々な方法があると思うのですが、参考のためにいくつかお話しします。
「書くこと」により記憶する方法を取りたい人は、覚えたいことを一冊のノートに羅列し繰り返し繰り返し書き続けることを覚えるまで持続させます。この方法だと早い人は3冊目を書き終わった時に殆ど覚えることができるそうです。
「見ること」を重視する方法では「トイレ」や「お風呂」は記憶の場として大変役に立ちます。このような場では気が付くとボーッとしている場合が多く、天井や壁などを無造作に眺めている場合が多いのです。そういう場所に自分が覚えたいことをいくつか大きな字で書き記し、お風呂場の場合はビニールで覆ってから貼っておくのです。
また、覚えたい内容を反復して「話すこと」「読み上げること」は、単に目で見て覚えようとするよりもずっと高い記憶効果が期待できます。この方法は英語など、語学系の学習ばかりではなく、どんなジャンルの知識習得を目指す人であっても必ず役に立つ記憶術です。教科書内の重要な部分を声に出して読んでみることだけでも効果は目に見えて上がるはずですから、ぜひ、試してみて下さい。
ボランティア活動
せっかく取得した大切な資格を活用できる場を、仕事の上ばかりではなく、できるだけ数多くの人々のために役立てることができるよう活用の幅を広げていきたいものです。人々のために役立てるとは言ったものの、どういう場所からその切り口を探したらよいのか分からない方も多いかと思います。
簡単にすぐ実行に移れる方法の一参考案としてはまず、自分の在住する市町村のホームページや、地方公共団体から発行される広報などを見てみて下さい。そうすると、驚くほど広いジャンルで市町村民のための教育の場や、イベントなどが催されていることに気が付くと思います。もちろん、それらの受講者や参加者ばかりではなく、講師や指導者募集の情報などが掲載されている場合もあるのです。
これらの活動は無報酬のボランティアでいうケースが多いようですが、自分のスキルが人々の役に立てる、人に喜んでもらえると言うことは報酬以上に大きなもの、「この資格を取得するために努力して本当に良かった」という充実感を得ることができるはずです。
特に社会人としての義務に一つの区切りを付けたリタイア世代の方にはその後の生活に大きな活力を得られる良いきっかけに繋がることと思えます。
芸は身を助ける
女性では特に趣味として手芸や工芸などのハンドワークの趣味を持つ人は多いと思いますが、これらの資格についてもよくよく調べ、挑戦できる資格が見つかったならどんどん取得しておくと色々な場面で活用法が見つかるものです。最近はどういうものであっても手作りのものが見直されていますので、その傾向はさらに強く見受けられます。
趣味で取得した資格が活躍していた場として、こんなケースがありました。
温泉旅館やホテルのお土産売り場では、どこでも大体同じような品物を販売しています。ある有名温泉旅館では「ここでしか手に入らない」というアピールと、他の施設の商品と差を付けることを目的として、店頭に置く商品は全て手作り品だけを販売、品物の前には作成者の氏名と保持している資格や肩書きを小さなカードに明記して販売したのです。最近無農薬の野菜に産地と生産者、丁寧な場合は生産者の写真などまで記載して販売しているのと同じような感覚です。
売店を訪れるお客様の反応を見ていると、やはりそれなりの資格を持って作成をしている方の品物に人気が集まっていました。もちろん、その売り上げの殆どはその製作者に支払われるようですが、何と製作者の中には80歳を超えるお年寄りの方もいました。
このことは一例に過ぎませんが、自分の持つ特技を資格という形にしておくことは年齢を問わず身を助けることになると改めて感じさせられました。
豊かな老後
取得した資格を多くの人々のために役立てる道を探していくことをおすすめているのは、何歳になっても「人から欲される」という状況に、常に自分を置き続けることができるからです。このことは現代社会の大きな問題となっている「自殺」を減少させることに結び付くような気がしてならないのです。
日本における自殺者の総数は平成10年以降、信じられないぐらいの数に急上昇、平成9年まで常に2万人台、9年は24391人だったものが10年は32863人、残念ながらそれ以降3万人を割る年はありません。その原因などを見て行くと、「自分は社会から疎外された不要な者」であると深く思い込んでしまっている傾向が強く見受けられるのです。
年齢的には50歳?59歳の男性が特に目立っていて、がむしゃらに働いた40歳代を通り過ぎ、子供もある程度成長し、家族から疎外されて家庭内でも立場が弱くなってくる年齢に当たるのではないかと思えます。自分の今後の人生を予想してみて、もし身の回りの人々から全く欲されない状況になってしまっていたとしたらどうなると思いますか?生きる活力を失い老け込んでしまう、ひどく深刻になれば「生きていても仕方ない」と考え始めてしまうのではと思えるのです。
自分のアピールポイントである資格取得を考える際には、社会情勢も見極めながら、「仕事」に役立つばかりではなく、「人生」に役立てる、自分が老後を迎えた時に活力剤として役立てることができるものを身につけて行きたいものです。